端末数の制限は、複数端末ユーザーが最もつまずきやすいポイントです。プランページには固定の台数が書かれていても、実際にはそれ以上の端末でログインできたり、逆に「端末数無制限」と書かれていても数台が同時接続した時点で最も早い接続が切断されたりします。違いは数字の大小ではなく、その数字が何を基準に数えられているかにあります。

以下では3つの一般的なカウント方式を分解し、ルーターが何台分と数えられるか、上限超過時にサーバー側がどう動くかを説明したうえで、家族でアカウントを共有する際の判断チェックリストと、通信量別のプラン比較表を紹介します。

端末数制限の3つの数え方

規約に書かれた「端末数」も、実装レベルでは数え方は大きく3つに分かれます。購入前に確認すべきは上限の数字そのものより、数え方のほうです。上限が大きく見える端末登録型のアカウントでも、実際の使い勝手は上限が小さめの同時接続型より窮屈なことがあります。

3つの端末数カウント方式の比較
カウント方式 数え方 典型的な挙動 共有への影響
同時接続数 同じ時点で接続を保持している端末を数え、切断すると枠が解放される 新しい端末が接続すると、最も早く接続していた端末が切断される 同一時点だけを制限するため、家族で時間帯をずらす使い方に最も強い
アカウントへの端末登録制 初回ログインで1枠を占有し、手動で解除しないと解放されない 端末の買い替えやOSの再インストールでも1枠を消費することがある 人数が多いほど詰まりやすく、解除を管理する担当者が必要
通信量のみ制限・端末数無制限 端末数は数えず、アカウントが消費した通信量だけを集計する 何台でも接続でき、通信量は合算で消費される 端末数は気にしなくてよいが、通信量の枠を監視する必要がある

数え方の見分け方は2つあり、どちらもサポートへの問い合わせは不要です。1つは規約の文言を見る方法で、「同時接続」なら1つ目、「〇台の端末を登録可能」なら2つ目、端末数に触れず通信量だけなら3つ目です。もう1つは実測です。2台を接続したまま3台目でログインし、前の2台のどちらかが切断されれば同時接続方式です。

結論:家族利用に最も優しいのは同時接続方式です。「同一時点」だけを制限し、登録できる端末の総数は問いません。最も面倒なのは端末登録方式で、買い替えや再インストールのたびに解除手続きが必要になります。通信量のみ制限する方式は端末を気にせずに済みますが、家族で1つの通信量枠を共有するため、消費は単身利用より明らかに早くなります。
もう1つ見落としやすい制限に、同時出口アドレス数があります。モバイル端末はWi-Fiからモバイル回線に切り替えて再接続すると、2つ目の出口アドレスとして現れ、これを1台分と数えるサービスもあります。2つの回線を行き来する使い方をするなら、契約前にこの項目を確認してください。

ルーターは何台分と数えられるか

サーバー側から見えるもの

ルーター上でプロキシクライアントを動かす場合(OpenWrtのようなプラグインを追加できるファームウェアでよく使われます)、サーバー側から見えるのはアカウント配下の1接続と1つの出口アドレスであり、ルーターの背後に何台の端末がぶら下がっているかではありません。そのため多くのサービスでは1台分として数えられ、配下のテレビ・タブレット・PCを1台ずつ加算されることはありません。

2つの前提

  1. 規約で許可されていること。ルーター経由の共有を規約で禁止していたり、ルーター用のライセンスを別途購入するよう求めたりするサービスもあります。契約前にこの条項を確認してください。
  2. ファームウェアの対応。ルーターのファームウェアは、プロキシカーネルをインストールできるか、購読リンクを直接インポートできる必要があり、純正ファームウェアには通常この機能がありません。インポート前に、カーネルが対応するプロトコル一覧も確認してください。一般的なShadowsocks、VMess、Trojan、VLESS、Hysteria2、TUICがすべて網羅されているとは限りません。
ルーターを常時起動しておくことには、もう1つ副作用があります。アカウントが常にオンライン状態になり、「同時接続」の枠をずっと占有してしまうのです。上限がもともと厳しいプランでは、常時起動のルーター1台と端末2台で枠が埋まり、3人目が接続すると弾かれてしまいます。24時間の常時起動より、必要なときだけ起動するほうが実用的です。

また、ルーターで透過プロキシを構成する場合、分割ルールがどの通信をプロキシ経由にし、どれを直接接続にするかを決めます。ルールを誤ると、中国本土の動画やOSアップデートまでプロキシを経由してしまい、通信量の消費が何倍にも膨らみます。複数端末の家庭では、まず1週間ルーターで運用して通信量の推移を見てからプランを決めるのがおすすめです。

上限超過後に何が起きるか

上限を超えたときの対応はサービスごとに異なりますが、おおむね次のいずれかに収まります。

  1. 先着順で切断。新しい端末が接続すると、最も早くから接続していた端末が切断されます。切断された端末は通常、自動再接続を試みるため、2台が互いに押し出し合い、「ネットワークが時々不安定になる」という症状になります。
  2. 新規接続を拒否。上限を超えた端末はサーバー側で直接拒否され、すでに接続済みの端末には影響しません。クライアントには通常、接続失敗または認証失敗が表示されます。
  3. 速度制限・品質低下。接続自体は確立できますが、速度がかなり低く抑えられます。端末数と帯域をセットで設計したプランでよく見られます。
  4. アップグレードや端末枠の追加購入を促す。管理画面に端末数が上限に達したと表示され、追加の端末枠や上位プランの購入へ誘導されます。
  5. 不正利用対策の作動。短時間に繰り返し上限を超えたり、複数の異なる出口アドレスから頻繁に接続・切断を繰り返したりすると、一部のサービスではアカウントが一時凍結され、サポートへの連絡が必要になります。

特に警戒すべきは1つ目と5つ目です。前者はエラーを出さず、ネットワークを不安定にするだけなので、原因を回線の問題と誤って判断しがちです。後者は家族全員の利用を直接止めてしまいます。

ゲームやビデオ会議の途中で切断された場合は、まずアカウントが別の端末でログインされていないかを確認し、その後に回線を疑ってください。多くのクライアントの接続ログには「アカウントが別の場所でログインしました」といった表示が出ます。

家族でアカウント共有は可能か

技術的には可能ですが、3つの前提があります。規約が家族での共有を認めていること、端末数が「同時接続」で数えられること、通信量の枠が家族全員で分けられることです。1つでも欠けると、夜のピーク時間帯に問題が起きます。

家庭の同時接続ピークは通常夜に訪れます。テレビ、タブレット、PC、モバイルが同時にオンラインになり、5〜6台というのは珍しくありません。この時間帯に上限が足りないと、端末同士が押し出し合います。

共有前に確認したいこと

共有のもう1つの代償は管理権です。パスワードがメンバー間で広まると、誰かが変更するだけで家族全員が切断されます。メンバーが抜けた後にパスワードを変えなければ、アカウントは開いたままです。登録に必要なのはユーザー名とパスワードだけで、メールアドレスは要求されないため、メールを受け取るために1つのアドレスを共有する必要はありません。プライバシーについて、本サービスの立場はログを記録しないことですが、アカウントとパスワードを複数人で共有する場合、管理権も共有されます。この2つは分けて考える必要があります。

複数端末環境でプランをどう選ぶか

順番は、まず同時接続する端末数の見積もり、次に月間通信量の見積もり、最後に価格です。端末数は上限が足りるかどうかを、通信量は足りるかどうかを決めます。

月額プランと通信量パックの比較
プラン 通信量 価格 向いている複数端末の使い方
月額プラン · 60GB 60GB / 月 ¥9.9 / 月 1人で1〜2台、モバイルとPC中心、Web閲覧とドキュメントがメイン
月額プラン · 250GB 250GB / 月 ¥18 / 月 3〜5台、タブレットとテレビを含み、たまにHD動画を視聴
月額プラン · 500GB 500GB / 月 ¥28 / 月 家族で複数端末を共有、4K視聴とクラウドストレージ同期がある
通信量パック · 300GB 300GB、有効期限なし ¥158 利用が特定の数か月に集中し、毎月の更新をしたくない
通信量パック · 1000GB 1000GB、有効期限なし ¥358 家族でまとめて購入し、1人あたりに割るとお得
通信量パック · 3000GB 3000GB、有効期限なし ¥658 長期的に高頻度、複数端末でヘビーに利用

月額プランの通信量は開通日ごとに毎月リセットされます。通信量パックには有効期限がなく、使い切るまで利用でき、通信量が月ごとに偏る家庭に向いています。どちらの形式もAlipay、WeChat、USDTでの支払いに対応しています。

本サービスを例にすると、端末数に上限はなく、制限は通信量だけです。1つのアカウントでWindows、macOS、iOS、Android、Linuxに同時ログインでき、端末を1台増やすために枠を追加購入する必要はありません。

110+ 対応国・地域
230+ 選択可能な回線
無制限 同時接続端末
60日 理由不要の返金

よくある質問と結論

1アカウントで最大何台までインストールできる?

インストール数と同時接続数は別物です。多くのクライアントはインストール回数を制限しておらず、制限がかかるのは接続を確立する瞬間です。本当に確認すべきは「合計で何台にインストールできるか」ではなく「同時に何台オンラインにできるか」です。

2人が同時に4Kを見るとどうなる?

通信量の消費は倍になり、帯域も薄く配分されます。通信量のみ制限のプランでは切断されませんが、枠の減りは速くなります。帯域も同時に制限するプランなら、2台が互いに速度を落とし合います。

通信量パックのほうがお得?

毎月オンラインで利用量が安定しているなら、月額プランのほうが手間がかかりません。休暇や出張の期間に利用が集中するなら、通信量パックのほうが向いています。有効期限がなく、使い切れなかった分を次回に持ち越せるからです。

結論:家族で1つのアカウントを共有するなら、まず3点を確認してください。規約が共有を認めているか、端末数が「同時接続」と「端末登録」のどちらで数えられるか、通信量の枠が家族全員で足りるか。3つすべてが合えばプランを選び、合わなければ、どんなに安いプランでも夜8時に切断されます。